Classici giapponesi con furigana
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じんせいみっつのたのしみ
人生三つの愉しみ
Leggi 人生三つの愉しみ (じんせいみっつのたのしみ) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7953 caratteri · 16 schermate
眼を冷水で洗うのも好きだ。やりだすと好きなのだが、立つのがオックウだったり、着物をぬぐのがイヤだったりして、なかなか入れない。この状態になるのは鼻汁が多く流れはじめて注意力の持続ができないようになってからで、こうなると何をするのもオックウになる。そのくせ何かツマラヌことをやりだすと今度はそれにかかりきるという妙なことになってしまう。
根は甚しく沐浴が好きな私であるが、外国へ旅行したことがないので、蒸気風呂や熱気風呂の経験がないのである。
日本にも古くから蒸気風呂があったらしい。塩ブロ、石ブロなどのほかに、小屋がけして石をしきつめ、この石を焼いて水をかけて蒸気をだし、その上に簀をしいて蒸気浴をする。これはロシヤ風呂と同じ方法だそうだが、平安朝の昔からあった。奈良朝以前にも仏教の渡来と共に浴室はあったし、それが湯浴か蒸気浴かは不明らしいが、地方の民家に蒸気浴があったことはたしかである。現在瀬戸内海の沿岸地方に石風呂の存在は多く、それは古い歴史をもつものらしいようである。又、京都郊外の八瀬にはカマ風呂というものが明治まで在ったそうだ。そのいずれも石室の内部で生木を焚いて石を熱し、火が灰となった時を見て火消し装束の如きもので身をかためた若者が木履をはいて駈けこみ、急いで灰を掃きだして、海水でぬれたムシロをしく。