Classici giapponesi con furigana
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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
Leggi 人造人間エフ氏 (じんぞうにんげんエフし) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 53.879 caratteri · 109 schermate
「いや、あの子供にちがいない。わたし、人の顔、まちがえることない」というのであった。
船長はじめ、これを聞いていた一同は、この中国人がうそをいっているのでないと知った。すると、こんどはあのかわいい日本少年の正太が、たいへんあやしい人物になってしまう。それはどうしたものであろうか。
正太は、船長からよばれて、その前へいった。張は、正太がマリ子をつれてはいってきたのをみると、さもおどろいた顔つきで、船員のうしろにかくれた。
「正太さん。さっき海へなげこんだ煙のボールは、あなたにたのまれて、この中国人コックの張がやったのだといいますが、なにかいいわけすることがありますか」
「えっ、なんですって」と正太も、はじめてきく意外なうたがいにびっくりして「とんでもない話です。僕はそんなことはしません」
「いや、あの子供、わたしにたのみました。わたし、けっしてうそいわない」
張は船員のかげから、正太少年をゆびさして、ゆずろうとはしない。すると、大木老紳士がおこったような顔をして、前へでてきた。
「そうだ。正太君がやらなかったことは、あのときわしも正太君のうしろにいて、みてしっている。