Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

じんぞうにんげんじけん

人造人間事件

海野 十三

Leggi 人造人間事件 (じんぞうにんげんじけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.654 caratteri · 30 schermate

Aozora Bunko

「ほう、君はまだ非番にならないかネ」

と、帆村は昨夜から顔を見せている警官に云った。

「駄目なんですよ。私が最初にここへ来たものですから、現場を動けないことになっています。もっともときどき交代で、下へ行って寝て来ますがネ。お得意の手で早く犯人を決めて下さいよ、ねえ帆村さん」

「ウフ、そのお得意のお呪いをするために、こうしてやって来たわけなんだよ。だが、どうも人殺しのあった部屋というのは、急に陰気に見えていけないネ。なんとこれは……」

といっているとき、――そのときだった。突然大きな声が、部屋中に鳴りひびいた。

「ええ、後場の市況でございます。新鐘……」と、細い数字が高らかに読みあげられていった。それはラジオの経済市況に外ならなかった。

「――君、ラジオの経済市況なんかで、寂しいのを紛らしているのかネ」

警官はムッとした顔つきで、

「じょ、冗談じゃありませんよ、帆村さん。経済市況で亡霊を払いのけることができるものですか。このラジオは勝手に鳴っているんです。とても騒々しいので、私はむしろ停めたいのですけれど、課長からすべて現状維持とし、何ものにも手をつけるなというので、その儘にしてあるんですよ」