Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ものをこわすのがしょうばいじけん
什器破壊業事件
海野 十三
Leggi 什器破壊業事件 (ものをこわすのがしょうばいじけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.352 caratteri · 31 schermate
窓にもカーテンが下りていて、中は見えないしさ、困っちまうね。それに中には旦那様がいらっしゃる筈なのが、しーんとしているんだよ。気味がわるいじゃないかねえ」
お紋はぶるぶる慄えていた。でも、男たちが窓を外から破って、室内へはいった。
「おい、たいへんだ。旦那様が縡切れておいでだ」扉を内側から開けて、下男たちがいった。
旦那様は、たしかに居間の絨緞のうえに大の字にのびて死んでいた。
その傍には、小卓子や椅子などが倒れており、大きな桐の箱なども転がっている。
そのとき室内へ組立て梯子を担ぎこんできたものがあったが、それは別人ならぬ帆村だった。彼はするすると身軽にそのうえにのぼって、天井裏の網格子を外して、そこから小袋をとりだした。
「うむ、これだ」
小袋の口を明けて逆にしてみると、黄色っぽい鼠がかった鉱石が転がり出た。
「ふん、これは水鉛鉱だ。珍らしくなかなか良質のものだ。光枝さん、大手柄だぞ」
さてここに隠されていた鉱石は現れたが、その鉱脈の所在を書いた地図も書類も、ついに見当らなかったので、光枝はがっかりした。だが帆村は、光枝の耳にそっと口をよせて、
「まだ悲観するのは早い。