Classici giapponesi con furigana
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がんりゅうじま
仇討二十一話
直木 三十五
Leggi 仇討二十一話 (がんりゅうじま) di 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.854 caratteri · 35 schermate
たか親子、久之進が不意の死の為追放に処せられた。殿様が、たかを一目見たならこんな事にもならなかったであろうが仕方も無い。
「どうして二人はこう不幸だろう」
と嘆いていると、出入の商人の若松屋金七というのが、
「何御二人位」
と、見ていても一貫や二貫の値打はあると、美しい女の幸い、すぐ引取ってくれたから、何処かへ後妻にでもと思っていると、金七の住んでいた富沢町に火事があって、金七の家も類焼してしまった。女郎になるのもこの位手数をかけぬとなれないから、昔は律義であった。
今度は金七夫婦とたかの母子と四人で今戸の竹本君太夫という義太夫語りの家へ世話になる事になったが、これは金七の弟である。今でも君太夫などと云う名は、義太夫よりも安女郎にありそうな名であるが、この君太夫も貪乏である。そして根が芸人である。
「太夫になると素敵ですぜ、ねえおたかさん。おい嬶(かか)、どう思う」
「そう妾(わたし)も思っていたよ。惜しいもんだよ、こんな長屋に捨てておくのは」
「どうです、御母さん。私の口でなら松葉屋って、吉原で一二の大店へ話が纏(まと)まるが」
と、金七が居ないと云うし、母子にしてもここまで来ると、それより外に途がない。