Classici giapponesi con furigana
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かたきうちきょうだいがさ
仇討姉妹笠
国枝 史郎
Leggi 仇討姉妹笠 (かたきうちきょうだいがさ) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 80.178 caratteri · 159 schermate
お茶の水で主税を助けたあやめは、辻駕籠を雇って主税を乗せて彼の屋敷へまで送ってやった。
でも彼女は心配だったので、見え隠れに駕籠の後をつけて、彼の屋敷の前まで来た。と五人の覆面武士が現われ、主税を手籠めにして担いで逃げた。
(一大事!)と彼女は思い、その一団の後を追った。が、この構内へ入り込んだ時には、その一団はどこへ行ったものか、姿がみえなくなっていた。
(どうあろうと主税様をお助けしなければ)
そこで、あやめは主税を探しにかかった。
その結果がこうなったのである。
双生児の姉妹
「まあお前は妹!」
「お姉様か!」
あやめとそうしてお葉の口から、こういう声のほとばしったのは、それから間もなくのことであり、その次の瞬間には二人の女は、抱き合ったままで地に坐っていた。
お高祖頭巾をかむった町女房風のあやめと、猿廻し姿のお葉とが、搦み合うようにして抱き合って、頬と頬とをピッタリ付けて、烈しい感情の昂奮から、忍び泣きの音を洩らしている姿は、美しくもあれば妖しくもあった。
築山の裾に茂っているのは、満開の花をつけた連翹の叢で、黄色いその花は月光に化かされ、卯の花のように白く見えていたが、それが二人の女を蔽うように、背後の方から冠さっていた。