Classici giapponesi con furigana
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こんにちのぶんがくのしょそう
今日の文学の諸相
宮本 百合子
Leggi 今日の文学の諸相 (こんにちのぶんがくのしょそう) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8522 caratteri · 17 schermate
モラルというものも、動きの合理化に過ぎない場合が多いことは、一つ一つの動きに評価を求めない態度から当然導き出される。
そして、そういう風な小説ならば「あれだけ書いて、あれだけ見れば人生に対する観かたをもって来る筈なのに、其がない」(青野氏)場合でも一応は書けるのである。
五
あらゆる社会現象の理解のために、そして文学の正常な進展のためには、現代の歴史的な性格というものが動的につかまれなければならないわけだろう。その意味で、今日の文学の感覚の中で歴史性というものはどう見られているか、なかなか興味がふかい点である。
高木卓氏の「歴史小説の制約」(新潮)は示唆にとんだ文章だと思った。歴史を扱った小説は「過去からとび出して現在に迄及ぶこと」すなわち「過去の現在への相応」があるべきものである点、及び歴史小説のその「現代相応的な方法」によって、今日はトンネルがくずれて汽車では通れなくなっているところをも街道を草鞋ばきで目的地へ行きつける場合もあること、しかし汽車があるのにちょんまげつけて歩く方を選ぶという方法の唾棄すべきこと、並に、史実は甚だ重要ではあるが唯一の準拠的なものではない(例えば官選歴史書でさえ時代時代に修正や改訂されつつある事実)それ故「史実」