Classici giapponesi con furigana
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こんじゃくばなしサンドイッチへいだん
今昔ばなし抱合兵団
海野 十三
Leggi 今昔ばなし抱合兵団 (こんじゃくばなしサンドイッチへいだん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.504 caratteri · 21 schermate
この上ぐずぐず云うと、この部屋に赤い霧、青い霧をまきちらすぞ」
「いや、それはお許しねがいたい」
私は、蟇口を片手でおさえると、脱兎のように、博士の研究室を逃げだしたのであった。
――以上が、金博士に送った第一回の日記、つまりその年の八月八日の私の日記だったのである。
2
第二回目の日記は、それから十年たった十×年八月八日に於ける私の日記であった。これは第一回分のものとは違って、大分日記風になってきた。以下、これを再録しておく。
十×年八月八日 晴れ
小便に起きたついでに、明り取りの窓から暁の空を透かしてみると、憎らしいほど霽れ渡った悪天候である。
これでは今日も、日本空軍のはげしい爆撃があるだろうと思って憂鬱になったとたんに、ぷーっという空襲警報のサイレンであった。
「うわーっ、つまらない予想が当りやがる」
私は、ぺっと唾をはくと、寝床へとって返した。ベッドの上の衣服と、その脇に吊しておいた非常袋を掴むが早いか、部屋をとびだして、街路を駈けだした。目標の市民防空壕は、五百ヤードの先である。
息せき切って防空壕に辿りついたはいいが、ふと手を頸のところへやってみると、肝腎の入壕証がない。