Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きゅうじつに

休日に

藪田 忠夫

Leggi 休日に (きゅうじつに) di 藪田 忠夫 (やぶたただお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 1614 caratteri · 4 schermate

Aozora Bunko

私は何べんも何べんもうすい寄宿のふとんをかぶって

泣いた事さえあるのです 今度の晩繭は又 工女泣かせの涙の出るほど取りぬくい糸だし

――私は亦脚気のようで足がむくんで来ています

――お父はそんなに飯がうまくなければ カツオ節でも買えと云って手紙を呉れたが

私はサナギくさい味噌汁でこらえています

――それに今 会社は仕事が少く 皆んな よろこんで遊んでいるけれど よく考えると きっと近い内に誰か沢山会社を止めさされるだろう

だが

お父やお母に こんな話はしないでいよう

金を受取る時の

お父のあの うれし相な だが じっと見ると 涙をにじませている うるんだ瞳

私には何にも云わないけれど

内に講が又出来ている事は知っている

私は話そう

「三寮の利ちゃんの琵琶歌」をお父や おじいさんに聞かせてやりたいことや

おどけばかり云う同室の春ちゃんの話や

又お母には 此の春は去年のネルを縫いかえして 一緒に花見に行く約束を――

久方ぶりの故里の 此の風は 私の髪をさらさらとなで知らず知らずに 足は楽しく速まって行くけれど――

――私の

ほんとうの心は 何故となく暗い