Classici giapponesi con furigana
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はくしゃくのかんざし
伯爵の釵
泉 鏡花
Leggi 伯爵の釵 (はくしゃくのかんざし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.403 caratteri · 39 schermate
……竜と蛞蝓ほど違いましても、生あるうちは私じゃとて、芸人の端くれ。太夫様の御光明に照らされますだけでも、この疚痛は忘られましょう。」と、はッはッと息を吐く。……
既に、何人であるかを知られて、土に手をついて太夫様と言われたのでは、そのいわゆる禁厭の断り悪さは、金銭の無心をされたのと同じ事――但し手から手へ渡すも恐れる……落して釵を貸そうとすると、「ああ、いや、太夫様、お手ずから。……貴女様の膚の移香、脈の響をお釵から伝え受けたいのでござります。貴方様の御血脈、それが禁厭になりますので、お手に釵の鳥をばお持ち遊ばされて、はい、はい、はい。」あん、と口を開いた中へ、紫玉は止む事を得ず、手に持添えつつ、釵の脚を挿入れた。
喘ぐわ、舐るわ!鼻息がむッと掛る。堪らず袖を巻いて唇を蔽いながら、勢い釵とともに、やや白やかな手の伸びるのが、雪白なる鵞鳥の七宝の瓔珞を掛けた風情なのを、無性髯で、チュッパと啜込むように、坊主は犬蹲になって、頤でうけて、どろりと嘗め込む。
と、紫玉の手には、ずぶずぶと響いて、腐れた瓜を突刺す気味合。
指環は緑紅の結晶したる玉のごとき虹である。