Classici giapponesi con furigana
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なにがわたしをこうさせたか
何が私をこうさせたか
金子 ふみ子
Leggi 何が私をこうさせたか (なにがわたしをこうさせたか) di 金子 ふみ子 (かねこふみこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 191.571 caratteri · 383 schermate
物尺を持ち出して芽の長さをはかったり、芽が長く見えるようにそっとあたりの土を掻きのけておいたりした。
時間割の上では、農業は一週に一度だったが、それでは足りないというので、ほかの時間を繰り合せてその方に廻すようにまでした。
先生は白いシャツ一枚になり、女の子は着物をからげて跣足になり、男の子は股引一つになって、草を採ったり、うなったり、肥料をやったりした。皆は汗だくだくになり、顔も手も足も泥だらけになった。けれど誰もそれをいやがるものはなかった。
「いいかい」と先生は時々どなるような大きな声で話してきかせるのだった。「人は互いに愛し合わなきゃいかん。いや、人ばかりでない。何をでも愛さなきゃいかん。だが、ほんとの愛は自分で骨を折って育てなきゃ起らない。どうだ。みんなもこのジャガイモがかわいくなったろう……」
ある時はまた、こうも言った。
「だがジャガイモ一つつくるのにも随分と骨の折れるもんだなあ。我々は八百屋でジャガ薯を買って来て食う時には、何の考えもなくこのイモはうまいとかうまくないとか贅沢なことを言っているが、実はこれをつくるだけにでも百姓はどんなに骨を折ってくれているかわからんのだ」