Classici giapponesi con furigana
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さっかのみたかがくしゃのぶんがくてきかつどう
作家のみた科学者の文学的活動
宮本 百合子
Leggi 作家のみた科学者の文学的活動 (さっかのみたかがくしゃのぶんがくてきかつどう) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8638 caratteri · 17 schermate
「私は今、あの時の比叡子の気持ちがわかります。私との間の、言わば恋愛が進行して、自分で自分がわからなくなったと言うので幾分かでも私を愛していてくれたことを信じます。然し私が捕えられてから、比叡子は再び、私をすっかり離れて、左翼的な気持になってしまっています。法廷で、私の証人に立った時に、自分も亦、殺人の罪を共にする筈だと言ったり、尚私のことを、自分のために妻を殺したのだと解釈したりしたのは、その証拠です。普通の人だったら、私が殺したのか、自殺なのか判らぬことは判らぬと言う筈ですが、そして正直な人はそう答えるでしょう。ところが比叡子が、殺人を犯させたのは自分であるなどと証言するのは、やはり左翼的な、合理的な、考え方に慣らされているのから出て来た解釈です。左翼の人は、日本とソビエットとを問わず、この合理的解釈を持っていますから、時とすると、真相を理解することが出来ないのだろうと思います。」
松本という予審判事は男の打ちとけた態度に好感をもったと書かれているが、読者は困惑と不快との感情にのこされるのである。
木々高太郎氏は、この小説の中で、現実と理性、合理性と現実というものを甚しい分裂、対立において示そうとしている。