Classici giapponesi con furigana
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ぞくしゅう
俗臭
織田 作之助
Leggi 俗臭 (ぞくしゅう) di 織田 作之助 (おださくのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 34.630 caratteri · 70 schermate
賀来子は日蔭者の身分に甘んじてまでも千恵造と別れたくなかったのであろうか、それとも彼の方で別れたくなかったのであろうか、どちらにしても、こんな男の何処が良いのかと、人々はこの話をきいた時種々取沙汰した。が、それ程までに別れ難いものなら、何故、別の女と結婚するのだろうか、千恵造の真意は補捉しがたいものがあった。結局、両手に花のつもりだろうか。賀来子が承知せぬ筈だ。――
――その通りだった。結婚したものかどうかと千恵造に相談された時、賀来子はいった。表面上別れているとはいえ、二人がいつまでもこんな風に会うていては、貴方の御兄弟にも義理が悪い。この際、潔よく別れてしまおう。そして貴方はその女の方と結婚して下さい。それが、貴方が御兄弟や姪御さんに尽すべき義務です。その女の方は綺麗な人でしょうか、云々。
千恵造の三度目の結婚式は、三月桃の節句の吉日に挙行された。義理に迫られてという顔付きを千恵造はしていた。が、元来そういう顔の方が千恵造にはむしろ適わしいのだ。殊にこの場合、彼がいそ/\としていたら、所詮人々の蔭口をまぬがれぬところだ。この婚礼には、実に多くの人々が新郎側として出席した。