Classici giapponesi con furigana
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しゅぜんじものがたり
修禅寺物語
岡本 綺堂
Leggi 修禅寺物語 (しゅぜんじものがたり) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.737 caratteri · 26 schermate
頼家 いや、重ねて来ること相成らぬぞ。若狭、まいれ。
(頼家は起ち上りて桂の手を取り、打ち連れて橋を渡り去る。行親はあとを見送る。芒のあいだに潜みし軍兵出づ。)
兵一 先刻より忍んで相待ち申したに、なんの合図もござりませねば……。
兵二 手を下すべき機もなく、空しく時を移し申した。
行親 北条殿の密旨を蒙り、近寄って討ちたてまつらんと今宵ひそかに伺候したるが、さすがは上様、早くもそれと覚られて、われに油断を見せたまわねば、無念ながらも仕損じた。この上は修禅寺の御座所へ寄せかけ、多人数一度にこみ入って本意を遂ぎょうぞ。上様は早業の達人、近習の者どもにも手だれあり。小勢の敵と侮りて不覚を取るな。場所は狭し、夜いくさじゃ。うろたえて同士撃ちすな。
兵 はっ。
行親 一人はこれより川下へ走せ向うて、村の出口に控えたる者どもに、即刻かかれと下知を伝えい。
兵一 心得申した。
(一人は下手に走り去る。行親は一人を具して上手に入る。木かげより春彦、うかがい出づ。)
春彦 大仁の町から戻る路々に、物の具したる兵者が、ここに五人かしこに十人屯して、出入りのものを一々詮議するは、合点がゆかぬと思うたが、さては鎌倉の下知によって、上様を失いたてまつる結構な。