Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はいじんぶそん

俳人蕪村

正岡 子規

Leggi 俳人蕪村 (はいじんぶそん) di 正岡 子規 (まさおかしき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.831 caratteri · 54 schermate

Aozora Bunko

前人の句またこの語を用いたるものなきにあらねど、そは終止言として用いたるが多きように見ゆ。蕪村のはことさらに終止言ならぬ語を用いて余意を永くしたるなるべし。

をさな子の寺なつかしむ銀杏かな

「なつかしむ」という動詞を用いたる例ありや否や知らず。あるいは思う、「なつかし」という形容詞を転じて蕪村の創造したる動詞にはあらざるか。はたしてしかりとすれば蕪村は傍若無人の振舞いをなしたる者と謂うべし。しかれども百年後の今日に至りこの語を襲用するもの続々として出でんか、蕪村の造語はついに字彙中の一隅を占むるの時あらんも測りがたし。英雄の事業時にかくのごときものあり。

蕪村は古文法など知らざりけん、よし知りたりともそれにかかわらざりけん、文法に違いたる句

更衣母なん藤原氏なりけり

のごときあり。

我宿にいかに引くべき清水かな

のごとく「いかに」「何」等の係りを「かな」と結びたるは蕪村以外にも多し。

大文字近江の空もたゞならね

の「ね」のごとき例も他になきにあらず、蕪村は終止言としてこれを用いたるか、あるいは前に挙げたる「たる」「なる」のごとく特に言い残したる語なるか。たとい後者なりとも文法学者をして言わしめば文法に違いたりとせん、はたして文法に違えりや、はた韻文の文法も散文のごとくならざるべからざるか、そは大いに研究を要すべき問題なり