Classici giapponesi con furigana
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はいくのつくりよう
俳句の作りよう
高浜 虚子
Leggi 俳句の作りよう (はいくのつくりよう) di 高浜 虚子 (たかはまきょし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 45.854 caratteri · 91 schermate
とをみせていました。水の中には木ぎれのようなものも落ちていました。ゴミのようなものもところどころに浮いていました。けれどもそのわりに水は濁ってはいませんでした。ちょっと見ると水も赤っちゃけて見えましたが、それは比較的透明な水に底の方の赤っちゃけた泥がすいて見えるのでありました。
私はじっとそれを見ていました。冬のごとく着込んでいる背中には、少し汗ばもうかとするくらいの暖かさを感じるのでありましたが、それでも頬にあたる東風にはまだ遠い北の雪国を思わせるほどの寒さが残っておりました。春は来つつあるのであるが、どこやらまだそれは動揺していて頼りないところがある。一度その北の雪国を思わせる風が真北に変わって山の低みから吹き下ろして来たならば、この鎌倉の春は瞬く間に後もどりして、たちまちまた昨日の冬に逆転しそうな心細さがあるのでありましたが、ただこの溝の中にはそこに確実な春がありました。それはたとい北国の雪を思わせる朔風が落ちてきてもびくともしないというような、落ち着き払って、じっと澄ましこんだ大地の春がありました。……私はそんなことを考えてじっとその溝の中を覗きこんでいました。