Classici giapponesi con furigana
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げんろくじゅうさんねん
元禄十三年
林 不忘
Leggi 元禄十三年 (げんろくじゅうさんねん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.586 caratteri · 42 schermate
この元禄十三年度の饗応役に、本役には岡部美濃守、添役には立花出雲守が振りあてられた、と、土屋相模守にいい渡されたとき、出雲守は顔いろを変えた。
「おそれいりますが、私は、堂上方の扱いをよく存じません。それに、家来には田舎侍多く、この大切なお役をお受けして万一不都合がありましては、上へ対して申訳ありませんから、勝手ながら余人へ――。」
これは、毎年のように、誰もが一度饗応役を辞退する時の定り文句になっていた。相模守は、聞き飽きていた。
そして、これも、この場合、毎年繰りかえしてきた言葉だが、
「御再考ありたい。上野がすべて心得おるから、あれに尋ねたなら勤まらぬことはあるまいと思われるが――。」
と、眼を苦笑させて、ちらと岡部美濃守を見た。
そういわれると、それでもつとまらないとはいえないのだった。
「さようならば――。」
無理往生だった。出雲守は、仕方なしに、引き受けないわけにはいかなかった。
「身に余る栄誉――。」
と小さな声だった。が、相模守の眼を受けた岡部美濃守は、口を歪めて、微笑していた。
「お受けいたします。なに吉良殿などに訊くことはありません。私は、私一個の平常の心掛けだけでやりとおす考えです。