Classici giapponesi con furigana
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げんろくじゅうさんねん
元禄十三年
林 不忘
Leggi 元禄十三年 (げんろくじゅうさんねん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.586 caratteri · 42 schermate
百両の意味だった。
珍奇な、天瓜冬の砂糖菓子に小判を潜めて、賄賂を贈る風習だった。天瓜冬の砂糖漬といえば、やるほうにも貰うほうにも、菓子のあいだに相当の現金が挾めてある、無言の了解があった。
孫三郎も閃めくように指一本出してうなずいた。
扇箱を顎でさして、吉良が、呻いていた。
「気の毒だな。添役が、そんなにせんでもええに。本役の岡部殿からは、この扇箱ひとつ――ふふふ、二重底であろう。見い。」
孫三郎は、箱を手に取って、弄りまわした。
「ただの扇箱で――。」
「使いの者は?」
「何とか申す用人でございました。逃ぐるように引き取りましたが――。」
「口上をきいておるのだ、口上を。」
「口上は、その、このたび、岡部美濃守様が天奏饗応役を仰せつけられましたについて、殿中よろしくお引廻しのほどを、という――。」
骨張った吉良の額に、太い青筋がはってきて、
「よい。嘲弄する気であろう、この上野を。」
と、口びるを白くした時、襖をあけて、平手で頭を叩いた者があった。
「へっ、殿様、御機嫌伺い。」
お錠口御免の出入りの小間物屋だった。平野屋茂吉が、ずかずかはいってきていた。
「一大事出来。