Classici giapponesi con furigana
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ひかりのなかに
光の中に
金 史良
Leggi 光の中に (ひかりのなかに) di 金 史良 (きむさりゃん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.411 caratteri · 49 schermate
私は寧ろあの半兵衛に向って彼女が激しい憎悪をもっていることを期待し、そして同じ郷国から出て来た者として義憤の悦びに酔いたかった。だが私は見事に肩すかしを食わされたではないか。
「先生」
「え」
「妾、お願いすることがあります」
「お話して下さい」
「お願い……します。どうか妾の春雄の……相手をしないで……下さいませ」
「…………」私は黙ったままじっと彼女を見守った。彼女は今にも泣き出さんばかりの声であった。
「……春雄は……一人でもよく遊びます……」だが傷がひどくうずいて痛み出したのであろう、彼女は再び死者のようになった。だが又かすかに呻き声を出しながら「一人で……幾人の子供の……声も……真似て……にぎやかに……遊ぶのです……踊りがうまいのです。妾悲しゅうございました。どこかで見て来ては……一人で一生懸命踊ります……そして自分でも泣いています……」
「やはり朝鮮人だと云って外でいじめられるからでしょうか?」
「だが今は泣きません」彼女は力をこめて強く打消した。
「春雄は内地人テす……春雄はそう思っています……あの子は妾の子ではありません……それを……先生が邪魔するのは……妾悪いと思います……」