Classici giapponesi con furigana
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
Leggi 光り合ういのち (ひかりあういのち) di 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.439 caratteri · 263 schermate
しかし姉の好く人間はやはりいい所があった。
この姉は十二、三の時ロイマチスをやり、それが元で心臓を悪くし瓣幕閉鎖不全症であった。長生き出来ないことを自分も、親も知っていた。それで父母はなるべく本人の好きなようにやらせていた。この姉は我儘ではあっても親思いであった。
私はこの姉が大好きだった。長所、短所ともこの姉から強い影響を私は受けた。
この姉は一寸四角位な字で手紙を書いた。自分が読み役になって皆に歌かるたをとらせて楽しんだ。が自分はとった事はなかった。小説本を沢山集めていた。姉の歿後私の家では貸本をしていた程であった。私はそれを貪り読んだのだ。この姉の婿養子はまた典型的な才子だった。字も、絵も、音楽も、文学もよくした。がさすがの才子も姉には頭が上らなかった。姉は自分には芸は出来ないが芸のあるものを愛した。妹たちにも奨励した。まったく姐御らしい、女王らしい性格であった。ケチ臭いこと、卑怯なこと、心ないこと、卑しいこと、気障なことを排斥した。
姉は地元の流行のさきがけであった。しかしその元は大阪にあるのだ。何しろそのころは、汽車に乗るにも十八里へだてた尾道まで行かねばならず、電燈もない北備の山間、小さな町なのだ。