Classici giapponesi con furigana
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とうせいかつしゃ
党生活者
小林 多喜二
Leggi 党生活者 (とうせいかつしゃ) di 小林 多喜二 (こばやしたきじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.537 caratteri · 130 schermate
須山に会ってから一時間して、伊藤と会うと、慰問金のことでどうして殴り合いになったかと皆んなが興味をもってきくので、殴ぐり合のことを話しているうちに慰問金の本当の意味のことが話せて都合が良かったと、喜んでいた。――慰問金のことを充分に皆に分らせることが出来なかったと思って心配したのだが、皆は理窟より前に、この仕事のつらさにもってきて、その上又金まで取られたら、「くたばるばかりだ」と云うので、案外にも募集は不成功に終った。工場の様子では、殴ぐられてから須山の信用が急に高くなった。職工たちはそういうことだと、直ぐ感激した。その代り須山はおやじににらまれ出したので、ひょっとすると危いと、伊藤は云った。
「今度の慰問金の募集は、どうも会社が職工のなかの赤に見当をつけるために、ワザとやったようなところがある……?」
私は確かにそうだ、と云った。
すると彼女は、
「少し乗せられた――」
と云った。
私は、何時もの伊藤らしくないと思って、
「それは違う!」と云った――「俺たちはその代り、何十人という職工の前に、誰が正しいかということを示すことが出来たんだ。それと同時に、僚友会のなかに我々の影響下を作れるし、それを放って置くのではなしに、組織的に確保したら素晴しい成果を挙げ得たことになる。