Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
とうせいかつしゃ
党生活者
小林 多喜二
Leggi 党生活者 (とうせいかつしゃ) di 小林 多喜二 (こばやしたきじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.537 caratteri · 130 schermate
そして昼過ぎの二時三時まで寝ていた。私は朝起きても、めしが無いときは、そこの喫茶店に出掛けて行った。朝のうちはお客さんは殆んど無かったので、笠原の食うごはんのように装わして、飯を焚かせ、腹につめこんだ。はじめ笠原が嫌がったが、終いには「この位のこと当然よ!」と云うようになった。喫茶店の台所は狭くて、ゴタゴタしていて、ジュク/\と湿ッぽかった。私はそこにしゃがんで、急いでめしをかッこんだ。
「いゝ恰好だ!」
笠原は二階の方に注意しながら、私の恰好を見て、声をのんで笑った。
然し笠原の雰囲気はこの上もなく悪い。女主人の生活もそうだし、女のいる喫茶店にはたゞお茶をのんで帰ってゆくという客ではなく、女を相手に馬鹿話をしてゆく連中が多かった。それに一々調子を合わせて行かなければならない。それらが笠原の心に沁みこんでゆくのが分った。私はまだ笠原の全部を投げ出しているのではない、機会があったらと色々な本を届けたり、出来るだけ色々な話をしてやっていたのだ。だが、彼女は今迄よりモット色々なことをおッくうがり、ものごとをしつこく考えてみるということをしなくなった。
然し私はそんなに笠原にかゝずり合っていることは出来なかった。