Classici giapponesi con furigana
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とうせいかつしゃ
党生活者
小林 多喜二
Leggi 党生活者 (とうせいかつしゃ) di 小林 多喜二 (こばやしたきじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.537 caratteri · 130 schermate
それは蔭ながらのお別れであったわけである。ところが母親はお湯屋で始めて自分の娘の裸の姿を見て、そこへヘナ/\と坐ってしまったそうである。伊藤の体は度重なる拷問で青黒いアザだらけになっていた。彼女の話によると、そのことがあってから、母親は急に自分の娘に同情し、理解を持つようになったというのである。「娘をこんなにした警察などに頭をさげる必要はいらん!」と怒った。その後、交通費や生活費に困り、仕方なく人を使って母親のところへ金を貰いに行くと、今迄は帰って来なければ「金は渡せん」といったのに、二円と云えば四円、五円と云えば七八円も渡してくれて、「家のことは心配しなくてもいゝ」と云うようになった。「ただ貧乏人のためにやっているというだけで、罪もない娘をあんなに殴ぐったりするなんてキット警察の方が悪いだろう」と母親は会う人毎にそう云うようになっていた。――自分の母親ぐらいを同じ側に引きつけることが出来ないで、どうして工場の中で種々雑多な沢山の仲間を組織することが出来るものか。このことに多くの本当のことが含まっているとすれば、伊藤などはそれである。未組織をつかむ彼女のコツには、私は随分舌を巻いた。