Classici giapponesi con furigana
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とうせいかつしゃ
党生活者
小林 多喜二
Leggi 党生活者 (とうせいかつしゃ) di 小林 多喜二 (こばやしたきじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.537 caratteri · 130 schermate
とうながされた。母親は今まで夜もろくに寝ていなかった、それで眼の下がハレぼッたくたるんで、頬がげッそり落ち、見ていると頭がガク/\するのではないかと思われるほど、首が細くしなびていた。
終いに、母親は「もう何日したら安治は帰ってくるんだか?」と訊いた。須山はこれには詰まってしまった。何日? 然し今にもクラ/\しそうな細い首をみると、彼はどうしても本当のことが云えず、「さア、そんなに長くないんでしょうな……」と云ってきたという。
私の母親は、勿論私が今迄何べんも警察に引ッ張られ、二十九日を何度か留置場で暮すことには慣らされていたし、殊に一昨年は八カ月も刑務所に行っていた。母親はその間差入に通ってくれた。それで今ではそういうことではかえって私のしている仕事を理解していてくれているのである。たゞ何故今迄通り、警察に素直につかまらないのかが分らなかった。逃げ廻っていたら、後が悪いだろうと心配していた。
私は今迄母親にはつら過ぎたかも知れなかったが、結局は私の退ッぴきならぬ行動で示してきた。然し六十の母親が私の気持にまで近付いていることに、私は自分たちがこの運動をしてゆく困難さの百倍もの苦しい心の闘いを見ることが出来る気がする。