Classici giapponesi con furigana
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いれふだ
入れ札
菊池 寛
Leggi 入れ札 (いれふだ) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8917 caratteri · 19 schermate
黙っていろ!
浅太郎 はい。はい。
(釈迦の十蔵、ふとひざをすすめて)
十蔵 なあ、親分いいことがあらあ。
二、三人 何だ。何だ。いってみろ。
十蔵 籤引きがいいや。みんなで、籤を引いて当ったものが親分のお伴をするんだ。
忠次 なるほどな。こいつは恨みっこがなくていいや。
嘉助 親分何をいうんだい。こんな青二才のいうことを聞いちゃ、だめじゃねえか。籤引きだって、ばかな。もし籤が十蔵のような青二才に当ってみろ、親分のお伴どころか、親分の足手まといじゃねえか。籤引きなんて俺まっぴらだ。こんな時、いちばん物をいうのは腕っ節だ! なあ、親分! くだらねえ遠慮なんかしねえで、たった一言嘉助ついて来いっ! といっておくんなせい!
喜蔵 嘉助の野郎、大きいことをいうない。腕っ節ばかりで、世間さまは渡れねえぞ。まして、これから知らねえ土地を遍めくって、上州の国定忠次でございといって歩くには、駆引き万端の軍師がついていねえことには、動きはとれねえのだ。いくら手前が、大めし食いの大力だからといって、ドジばかりを踏んでいちゃ旅先で飯にはならねえぞ。
九郎助 (今まで黙っていたが)腕っ節だとか駆引きだとか、そんなことをいっていちゃ限りがねえ。