Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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やつがたけのまじん

八ヶ嶽の魔神

国枝 史郎

Leggi 八ヶ嶽の魔神 (やつがたけのまじん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 160.664 caratteri · 323 schermate

Aozora Bunko

「いえ、一向存じませぬ」

葉之助は空呆けた。

「知らぬとあってはしかたもないが、そちの学んだ竹林派について、詳しく来歴を語るよう」

「はっ」

と云ったが葉之助、これはどうも知らぬとは云えない。そこで形を改めると、

「竹林派の来歴申し上げまする。そもそも、始祖は江州の産、叡山に登って剃髪し、石堂寺竹林房如成と云う。佐々木入道承禎と宜く、久しく客となっておりますうち、百家の流派を研精し、一派を編み出し竹林派と申す。嫡男新三郎水没し、次男弥蔵出藍の誉れあり、江州佐和山石田三成に仕え、乱後身を避け高野山に登り、後吉野の傍に住す。清洲少将忠吉公、その名を聞いてこれを召す。後、尾張源敬公に仕え、門弟多く取り立てしうち、長屋六兵衛、杉山三右衛門、もっとも業に秀でました由――大坂両度の合戦にも、尾張公に従って出陣し、一旦致仕しさらに出で、晩年窃かに思うところあり、長沼守明一人を取り立て、伝書工夫悉く譲る。子孫相継ぎ弟子相受け今日に及びましてござりますが、三家三勇士の随一人、和佐大八郎は竹林派における高名の一人にござります」

弁舌さわやかに言上した。

一〇