Classici giapponesi con furigana
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めいどこうしんきょく
冥土行進曲
夢野 久作
Leggi 冥土行進曲 (めいどこうしんきょく) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.807 caratteri · 50 schermate
アトを見送った私は倒れた印度人の死骸に向って頭をチョット下げた。
「自業自得です。成仏して下さい」
と黙祷すると、落散った紙幣を、一枚一枚悠々と拾い集めてポケットに入れた。それから背後の扉を押して玄関の横から狭い木の階段をスルスルと馳上って二階へ出た。
地下室の豪華絢爛さに比べると二階はさながらに廃屋みたような感じである。窓が多くて無闇に明るいだけに、粗末な壁や、ホコリだらけの板張が一層浅ましい。
私は一渡り前後左右を見まわすと、その廊下の突当りに向って突進した。
事務室に居るという雲月斎玉兎女史こと、本名須婆田ウノ子を逃さないためだ。
廊下の突当りに事務室と刻んだ真鍮板を打付けた青ペンキ塗の扉がある。その扉を開こうとすると、黄色のワンピース……アダリーが、イキナリ私の右腕に飛付いてシッカリと獅噛み付いた。涙を一パイ溜めた眼で私を見上げた。
「アナタの伯母さんを殺してはイケマセン……」
私は愕然となった。唖然となった。私の心の奥底の秘密を、どうしてアダリーが知っているのだろう。
私の舌が狼狽の余り縺れた。
「馬鹿……ホントの……ホントの伯母さんじゃない。