Classici giapponesi con furigana
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ぼんじんでん
凡人伝
佐々木 邦
Leggi 凡人伝 (ぼんじんでん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.944 caratteri · 202 schermate
しかし国分には子分がある。それが又加勢するに定っているから、私は従兄の徳さんを頼んだ。
「よし/\。先方が出るなら、おれも出る」
と承知してくれた。徳三郎君は高等四年だった。育ち盛りだから、三年と四年ではグッと粒が違う。
放課後、私は徳さんと二人で八幡宮へ駈けつけた。勝てるようにと拝んだ時、占部さんが祈っていることを思い出した。和洋両方の神さまがついている次第だった。間もなく国分が例の三名を従えてやって来た。
「君達三人は手出しをすると聞かないぞ」
と徳さんが極めつけた。
「うむ」
と頷いて、三人は国分の方を見た。徳さんの出馬は案外だったのである。私と国分は何ういう理由で喧嘩をするのか、お互の胸に悉皆分っているから、今更前置の必要を認めない。突如撲り合いを始めた。
「しっかり!」
と徳さんが声援する。国分の味方は徳さんを恐れて黙っていたようだった。
私達は間もなく組み討ちになった。私は木の根に躓いて先に転んだ為め、二つ三つ撲られたが、直ぐに跳ね返して立ち上った。又取っ組み合いだ。榎の大木が根を張っているところを少時の間押しつ押されつしたが、私は到頭相手を捩じ伏せて馬乗りになった。