Classici giapponesi con furigana
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わかれたるつまにおくるてがみ
別れたる妻に送る手紙
近松 秋江
Leggi 別れたる妻に送る手紙 (わかれたるつまにおくるてがみ) di 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.985 caratteri · 103 schermate
と、しんみりとなった。
「うむ/\。そうだ。お前の言うことも、私にはよく分っている。……じゃ二人で余程苦労もしたんだろう。」
「そりゃ苦労も随分した。米の一升買いもするし……私、終には月給取って働きに出たよ。」
「へえ、そりゃえらい。何処に?」
「上野に博覧会のあった時に、あの日本橋に山本という葉茶屋があるでしょう。彼処の出店に会計係になっても出るし、それから神保町の東京堂の店員になって出ていたこともある。……博覧会に出ていた時なんか、暑うい時分に、私は朝早くから起きて、自分で御飯を炊いて、私が一日居なくっても好いようにして出て行く。その後で、晩に遅くなって帰って見ると、家では、朝から酒ばッかり飲んで、何にもしないでいるんですもの。……」
「酒飲みじゃ仕様がない。……酒乱だな。」
「えゝ酒乱なの、だから私、斯様な処にいても、酒を飲む人は嫌い。……湯島天神に家を持っていたんですが、私、一と頃生傷が絶えたことがなかった。……そんな風だから、私の方でも、終には、『あゝもう厭だ。』と思って、何か気に入らぬことがあると此方でも負けずに言うでしょう。そうすると『貴様俺に向って何言うんだ。