Classici giapponesi con furigana
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かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
Leggi 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.262 caratteri · 243 schermate
雨降りだったから、僕は家で待っていた。菊太郎君は案外早く帰って来て僕を呼びつけた。奴、勿体をつけるくらいだから巧くやって来たのだろうと思って行って見たら、甚だ香しくない報告を齎したのだった。
「君、弱ったよ」
「何うした?」
「株屋はお断りだと言うんだ」
「ふうむ」
「本人さえシッカリしていれば、職業は何でも構わないけれど、株だの米だのと投機的の商売をしているものは原則としてお断りだと言うんだ。流石に校長さんだと思った」
「君は感心しているのか」
「いや、如何にも教育家の言いそうなことだからさ」
「すると駄目か?」
「うむ。見込が立たなくなってしまった」
「君はそれで済むと思っているのかい? 子供の使いじゃあるまいし」
「しかしキッパリ断られて来たんだ。父は一こくでございますからって、奥さんも気の毒がってくれた」
「それでスゴ/\帰って来たのかい?」
「うむ。早かったろう?」
「早いことなんか希望しちゃいないよ」
「御機嫌が悪いね」
「当り前さ。是が非でもってことを君は再々言っているじゃないか? なんだ?」
「憤るなよ」
「僕は親父の校長さんを貰うんじゃない。幽香子さんを貰うんだ。