Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ほくとちょう

北斗帖

違星 北斗

Leggi 北斗帖 (ほくとちょう) di 違星 北斗 (いぼしほくと) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4108 caratteri · 9 schermate

Aozora Bunko

人の世よ

泣いてよいのか笑ってよいのか

砂糖湯を呑んで不図思う東京の

美好野のあの汁粉と粟餅

甘党の私は今はたまに食う

お菓子につけて思う東京

支那蕎麦の立食をした東京の

去年の今頃楽しかったね

上京しようと一生懸命コクワ取る

売ったお金がどうも溜らぬ

生産的仕事が俺にあって欲しい

徒食するのは恥しいから

葉書さえ買う金なく本意ならず

御無沙汰をする俺の貧しさ

無くなったインクの瓶に水入れて

使って居るよ少し淡いが

大漁を告げようとゴメはやって来た

人の心もやっと落ち着く

ゴメは鴎

亦今年不漁だったら大へんだ

余市のアイヌ居られなくなる

今年こそ乗るかそるかの瀬戸際だ

鰊の漁を待ち構えてる

或る時はガッチャキ薬の行商人

今鰊場の漁夫で働く

今年こそ鰊の漁もあれかしと

見渡す沖に白鴎飛ぶ

東京の話で今日も暮れにけり

春浅くして鰊待つ間を

求めたる環境に活きて淋しさも

そのまゝ楽し涙も嬉し

人間の仲間をやめてあの様に

ゴメと一緒に飛んで行きたや

ゴメゴメと声高らかに歌う子も

歌わるるゴメも共に可愛や

カッコウと鳴く真似すればカッコウ鳥

カアカアコウとどまついて鳴く

迷児をカッコウカッコウと呼びながら