Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate
鳥が鳴くアズマのアズマだけ分って、鳥が分らぬ。宮崎道三郎博士かつて『東洋学芸雑誌』に書かれたは、朝鮮語で晨をアチム、例推するに本邦で上世、晨すなわち日の出る事をアズマと呼び、東は日の出る方故、東国を朝早く鳴く鶏に併せて鳥が鳴く吾妻と称えただろうと、洵に正説で、ドイツでも朝も東も通じてモルゲンと名づくる。前述の通り、『淮南子』に〈鶏まさに旦ならんを知り、鶴夜半を知る〉とあり、呉の陸※(「王+饑のつくり」、第3水準1-88-28)は、鶴は鶏鳴く時また鳴くといった。烏が朝暮に定まって鳴くは周知された事、したがって伊勢・熱田等に鶏を神物とすると同時に、熊野を始め烏を神使とした社が多い。古エジプトには狗頭猴が旦暮に噪ぎ叫ぶよりこれを日神の象徴とした。予は不案内だが、親友小鳥好きの人の話に、駒鳥は夜の九時になると必ずチーンと一声鳴き、爾後静まり返って朝まで音もせぬ由。当否は論ぜず、この事あるに由って古人が支那書の知更雀を駒鳥と訓ませたと見える。東牟婁郡第一の高山、大塔の峰で年久しく働く人々に聞いたは、かの山難所で時計など持ち行く者なく、鶏飼うべき所もないが、ちょうど一番鶏の鳴く頃ゴキトウゴキトウと鳴く鳥あり。