Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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じゅうにしこう

十二支考(下)〔全2冊〕

南方 熊楠

Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate

Aozora Bunko

アテナイオスの『学者燕談』一三には、当時アテーネ遊君の大親玉フリーネがエレウシスの大祭に髪を捌いて被うたばかりの露身の肌を日光に照らし、群衆瞠若として開いた道を通って海に入り神を礼し、返って千々に物思う人ほど数の知れざる浜の真砂の上に立ち、その長髪より水を滴らすを観る者各々アフロジテ神再び誕生したと語した。これを親り目撃したアペルレースがそれをモデルにしてかの図を作ったと記す。このフリーネは前に往者なく後に来者なしといわれた美妓で素性は極めて卑しくあたかも三浦屋の高尾が越後の山中、狼と侶を為さんばかりの小舎に生まれたごとく(『北越雪譜』)、ペオチアの田舎で菜摘みを事としたが、転じてアテーネの遊君となってより高名の士その歓を求むる者引きも切らず、一たび肢を張れば千金到り一たび要を揺かせば万宝納る。かほど金になる女身を受けて空しく石となった松浦佐夜姫を愍笑せんばかり。さればアレキサンダー王テーベスを壊った時「アレキサンダー王はこの城壁を砕けり、妓王フリーネはこれを再興せり」と銘するだに許されたる、これを修めて旧観に復せしめんと出願したほどの大金持となった。