Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate
と詠じて、本宮へ宿替えされたてふのだ。
『一話一言』一五にいわく、〈『寿世青編』いわく、伏気に三種眠法あり、病竜眠るにその膝を屈するなり、寒猿眠るにその膝を抱くなり、亀鶴眠るにその膝を踵くなり〉、今も俗に膝を抱いて眠るを猿子眠りというなりと。日本のを見ぬが熱地の諸猴を親しく見しに、猴ほど夜眼の弱いものはなく、日が暮れれば膝を立てて坐し、頭を膝に押し付け手で抱えて睡る。人が起すとちょっと面を揚げ、眼を瞬きしまた俯ぶき睡る。惟うに日本の猴も同様でこれを猿子眠りというのだろ。頼光が土蜘蛛に悩まさるる折、綱、金時が宿直する古画等に彼輩この風に居眠る体を画けるを見れば、前に引いた信実の歌などに深山隠れの宿直猿とあるは夜を守って平臥せぬ意と見ゆ。眼が見えぬからのみでなく、樹上に夜休むに防寒のためかくして眠るのだろ。ロバート・ショー『高韃靼行記』に一万九千フィートの高地で夜雲に逢うた記事あっていわく、こんな節は跪いて下坐し、頭を両膝間に挟むようにして、岸に凭せ、頭から総身を外套で洩れなく被い、風強からずば外套内を少し脹らせ外よりも暖かい空気を呼吸するに便にす、ただし足最も寒き故自身の諸部をなるべく縮める、かくして全夜安眠し得べし、外套だけ被って足を伸ばし臥ては束の間も眠られぬと。