Classici giapponesi con furigana
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
Leggi 十二支考(下)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) di 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 251.906 caratteri · 495 schermate
例せば予が樹蔭に匿れて窺うを見付け何物たるを審かにせぬ時、特異の叫びをなして予を叫び出したと。パーキンスの『アビシニア住記』一にも狗頭猴の記事ありいわく、この猴の怜悧なる事人を驚かす、毎群酋長ありて衆猴黙従す、戦闘、征掠、野荒し等に定法あり、規律至って正しく用心極めて深し、その住居は多く懸崖の拆けたる間にあり、牝牡老若の猴の一部族かかる山村より下るに、獅子のごとき鬣で肩を覆える老猴ども前に立ち、頃合の岩ごとに上って前途を見定む、また隊側に斥候たるあり、隊後に殿するあり、いずれも用意極めて周到、時々声を張り上げて本隊の凡衆を整え敵近づくを告ぐ、その折々に随って音色確かに異なり、聞き馴れた人は何事を知らせ居ると判るよう覚ゆ。けだしその本隊は牝猴と事馴れぬ牡と少弱輩より成り、母は児を背負う、先達猴の威容堂々と進むに打って変り、本隊の猴ども不規律甚だしく、千鳥足で囀り散らし何の考えもなくただただ斥候の用心深きを憑んで行くものと見ゆ、若猴数疋果を採らんとて後るれば殿士来って追い進ましむ。母猴は子を乳せんとてちょっと立ち止まり、また時を浪費せじと食事しつつ毛を理める。