Classici giapponesi con furigana
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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
Leggi 十八時の音楽浴 (じゅうはちじのおんがくよく) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 103.941 caratteri · 210 schermate
二人は彼の室内の模様がいかに移りかわってゆくかについて異常な興味をつないでいた。
ただ二人は、間もなく眼の危険を悟った。テレビ受影機のスクリーン一杯に、博士コハクの顔が写った。とうとう送影機のレンズを見つけられてしまったのだ。はたして次の瞬間博士が椅子を目よりも高く振りかぶると見る間に、スクリーンは鏡のようにひらめき、次いで映像がストンと消えてしまった。
二人はかわるがわる受影機の前に立って、目盛盤を廻してみたが、スクリーンの上にはふたたび何の影も現われなかった。室内の様子をうかがうテレビの器械は完全に破壊されてしまったのである。ミルキ閣下と針金毛のアサリ女史は目と目とを見合わせた。
「見えなくなった。どうしたらいいだろう」
「もう見えなくてもようございますよ。二人とも死んでしまうことは、もう明らかでございますからネ」
「きっと死ねるかネ、アサリ女史」
「問題はありませんわ」
そういっているとき、ミルキ夫人の室から轟然たる一大音響が聞えてきた。
「あッ」とミルキ閣下は耳に蓋をしながら、「あの物音は一体何が起ったんだろう」
「閣下、早く行って見ましょう。博士が逃げるために扉を破ったのかも知れませんよ」