Classici giapponesi con furigana
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はんとういっきしょう
半島一奇抄
泉 鏡花
Leggi 半島一奇抄 (はんとういっきしょう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.324 caratteri · 27 schermate
……
水は清く流れました、が、風が少し出ましてね、何となくざっと鳴ると、……まさか、そこへ――水を潜って遁げたのではありますまいが、宮裏の森の下の真暗な中に落重った山椿の花が、ざわざわと動いて、あとからあとから、乱れて、散って、浮いて来る。……大木の椿も、森の中に、いま燃ゆるように影を分けて、その友だちを覗いたようです。――これはまた見ものになった――見るうちに、列を織って、幾つともなく椿の花が流れて行く。……一町ばかり下に、そこに第一の水車が見えます。四五間さきに水車、また第三の水車、第四、第五と続いたのが見えます。流の折曲る処に、第六のが半輪の月形に覗いていました。――見る内に、その第一の水車の歯へ、一輪紅椿が引掛った――続いて三ツ四ツ、くるりと廻るうちに七ツ十ウ……たちまちくるくると緋色に累ると、直ぐ次の、また次の車へもおなじように引搦って、廻りながら累るのが、流れる水脚のままなんですから、早いも遅いも考える間はありません。揃って真紅な雪が降積るかと見えて、それが一つ一つ、舞いながら、ちらちらと水晶を溶いた水に揺れます。呆気に取られて、ああ、綺麗だ、綺麗だ、と思ううちに、水玉を投げて、紅の※を揚げると、どうでしょう、引いている川添の家ごとの軒より高く、とさかの燃えるように、水柱を、颯と揃って挙げまし