Classici giapponesi con furigana
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まんじ
卍
谷崎 潤一郎
Leggi 卍 (まんじ) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 133.618 caratteri · 258 schermate
あんまり無理なこというたら、あて生きてエへんこと分ってるし、姉ちゃんちゅうもんある方が外の男に取られる気づかいない思て、今のまま出来るだけ続けていてたいねんし。」……そいで光子さんは、今日も綿貫が待ってるねんけど、今日ばっかりはどないしても会うのんイヤやいいなさって、何ぞ工合よう行なしてほしいいいなさるのんですが、今急にそんなこというても怪しまれるばっかりやし、後がかいって悪いさかい、そないいわんと今日のとこは何もこんな話せなんだことにしときなさい、そのうちにあてがきっときっと手エ切れるようにしたげる、あて死んでも光ちゃんの命助けんと置かん、まさかの時はあの男殺してやるいうて、私も一緒に泣きながら力づけたげて別れましてん。
それが、……そう、そう、その誓約書の日附け見たら分るのんですが、……そうです、そうです、これが七月十八日ですよって、光子さんとそんな話しましたのんが多分明くる日の十九日のことで、ちょうどその時分夫の方は忙しかった事件やっと片附いたのんで、何処ぞい避暑に行こやないか、ことしは軽井沢いでも行ってみよかいいましてんけど、私はなかなかそれどこやあれしませんさかい、光子さん毎日々々淋しがってて、こんな体で自分何処いも出られへんのんに、あんたほんまに羨ましいなあいうてなさるし、行くのんならもうちょっと