Classici giapponesi con furigana
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なんぼくのとうかいどうよつやかいだん
南北の東海道四谷怪談
田中 貢太郎
Leggi 南北の東海道四谷怪談 (なんぼくのとうかいどうよつやかいだん) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.555 caratteri · 34 schermate
直助は臍の緒の書きつけによって、先刻祝言の盃を交したお袖が妹であったことを知り、其のうえ、観音裏で与茂七と思って殺したのは、もと己の仕えていた主人の息子であった。直助は己のあさましい心を悔いながら死んでいった。
一一
伊右衛門は秋山長兵衛を伴につれて鷹狩に往っていた。二人は彼方此方と小鳥を追っているうちに、鷹がそれたので、それを追って往った。
空には月が出て路ぶちには蛍が飛んでいた。其処に唐茄子を軒に這わした家があって、栗丸太の枝折門の口には七夕の短冊竹をたててあった。
長兵衛がそれと見て中を覗きに往った。中には縁側付の亭座敷があって、夏なりの振袖を著たな娘が傍においた明るい行燈の燈で糸車を廻していた。長兵衛は伊右衛門にそれを知らせた。
「美しい女が糸車を廻しております」
「なに美しい女」
「さようでござります」
「それでは其の方が案内して、鷹のことを問うてみぬか」
そこで長兵衛が中へ入って往った。
「鷹がそれて行方が判らなくなったが、もしか此方へ」
鷹は行燈の上にとまっていた。娘は莞として鷹を見た。
「此処におります」
長兵衛は驚いた。
「いや、こいつは妙々」