Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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なんちしんじゅう

南地心中

泉 鏡花

Leggi 南地心中 (なんちしんじゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.205 caratteri · 79 schermate

Aozora Bunko

どうして……当人そんなぐうたらじゃない筈です。意地張りもちっと可恐いような婦でね。以前、芸妓で居ました時、北新地、新町、堀江が、一つ舞台で、芸較べを遣った事があります。その時、南から舞で出ました。もっとも評判な踊手なんですが、それでも他場所の姉さんに、ひけを取るまい。……その頃北に一人、向うへ廻わして、ちと目に余る、家元随一と云う名取りがあったもんですから、生命がけに気を入れて、舞ったのは道成寺。貴方、そりゃ近頃の見ものだったと評判しました。

能がかりか、何か、白の鱗の膚脱ぎで、あの髪を颯と乱して、ト撞木を被って、供養の鐘を出た時は、何となく舞台が暗くなって、それで振袖の襦袢を透いて、お珊さんの真白な胸が、銀色に蒼味がかって光ったって騒ぎです。

そのかわり、火のように舞い澄まして楽屋へ入ると、気を取詰めて、ばったり倒れた。後見が、回生剤を呑まそうと首を抱く。一人が、装束の襟を寛げようと、あの人の胸を開けたかと思うと、キャッと云って尻持をついたはどうです。

鳩尾を緊めた白羽二重の腹巻の中へ、生々とした、長いのが一尾、蛇ですよ。畝々と巻込めてあった、そいつが、のッそり、」