Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
なんちしんじゅう
南地心中
泉 鏡花
Leggi 南地心中 (なんちしんじゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.205 caratteri · 79 schermate
余り見かねたから、背後向きになっていたがね、出しなに見ると、狂犬はそのまま膝枕で、例の鼾で、若い手代はどこへ立ったか居なかった。
西の運動場には、店が一つしかない。もう幕が開く処、見物は残らず場所へ坐直している、ここらは大阪は行儀が可いよ。それに、大人で、身の入った芝居ほど、運動場は寂しいもんです。
風は冷し、呼吸ぬきかたがた、買った敷島をそこで吸附けて、喫かしながら、堅い薄縁の板の上を、足袋の裏冷々と、快い心持で辷らして、懐手で、一人で桟敷へ帰って来ると、斜違に薄暗い便所が見えます。
そのね、手水鉢の前に、大な影法師見るように、脚榻に腰を掛けて、綿の厚い寝ン寝子で踞ってるのが、何だっけ、君が云った、その伝五郎。」
「ぼけましたよ、ええ、裟婆気な駕籠屋でした。」
「まったくだね、股引の裾をぐい、と端折った処は豪勢だが、下腹がこけて、どんつくの圧に打たれて、猫背にへたへたと滅入込んで、臍から頤が生えたようです。
十四五枚も、堆く懐に畳んで持った手拭は、汚れてはおらないが、その風だから手拭きに出してくれるのが、鼻紙の配分をするようさね、潰れた古無尽の帳面の亡者にそっくり。