Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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なんばんひわもりうこんまる

南蛮秘話森右近丸

国枝 史郎

Leggi 南蛮秘話森右近丸 (なんばんひわもりうこんまる) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.869 caratteri · 112 schermate

Aozora Bunko

「ははあ」と云ったが右近丸には、どうやら意味が解らないらしい。「それは又何故でござりますな?」

「逝去りましてござります」

「死なられた※(感嘆符疑問符、1-8-78) 誰が※(感嘆符疑問符、1-8-78)」と右近丸。

「父、多門兵衛尉」

「真実かな※(感嘆符疑問符、1-8-78)」一歩進んだ。

「真実! 昨夜! 弑せられ!」

「何!」と叫んだが右近丸は、心から吃驚したらしい。「弑せられたと仰有るか※(感嘆符疑問符、1-8-78) そうして誰に※(感嘆符疑問符、1-8-78) 何者に※(感嘆符疑問符、1-8-78)」

「下手人不明にござります」

「ム――」と云ったが右近丸は思わず腕を組んでしまった。

朝風に桜が散っている。老鶯が茂みで啼いている。

それを背景にして玄関には、父を失い手頼りのない、美しい民弥が頸垂れている。その前に右近丸が立っている。若くて凜々しい右近丸が。

まさに一幅の絵巻物だ。

さてその日から数日経った。

「物買いましょう、お払い物を買いましょう」

こういう触声を立てながら、京を歩いている男があった。他ならぬ香具師の猪右衛門である。古道具買いに身をやつし、ノサノサ歩いているのである。