Classici giapponesi con furigana
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らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
Leggi 卵塔場の天女 (らんとうばのてんにょ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 47.251 caratteri · 94 schermate
」
「ところが眷属大人数です。第一亭主がありましょう。亭主から、亭主の兄弟、その甥だ、その姪だ、またその兄だ、娘だ、兄の児だ、弟の嫁だッて、うじゃうじゃしている……こっちが何ものだか職業も氏素性も分らなけりゃ、先方様も同然なんだから、何しろ、人の女房で見りゃ、その亭主に御承知を願わなけりゃならない……」
「それは、兄さん、仔細はないじゃありませんか。」
「さあ、ところがね、義理にも、お目に掛ろうなぞと来た日には――」
細君が何か言うと、
「可厭、可厭、可厭なんだよ、そんな奴に、」
とだだを捏ねるような語調と態度で、
「博徒でも破戸漢でも、喧嘩に対手は択ばないけれど、親類附合は大嫌いだ。」
「ああだもの。」
「いささか過激になったがね。……手紙の様子じゃあ、総領の娘というのが、此地で縁着いたそうだから、その新婦か、またその新郎なんのッてのが、悪く新聞でも読んでいて――(お風説はかねて)なぞと出て来られた日にゃ大変だ。」
「じゃあ、兄さんの、好きになさい。」
が、すこしも投出した様子はない。
「お久さんだけ、一人だけよ、一人だけなら逢っても可いんでしょう、どう?」
「さあ、そう、うまく行くか知らん。