Classici giapponesi con furigana
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はんこう
反抗
豊島 与志雄
Leggi 反抗 (はんこう) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 140.121 caratteri · 282 schermate
お茶を飲んでいらっしゃいと無理に引入れられた。
然し彼は、夜遅くなっても決して泊っていかなかった。また、横田の所へ種々な人が集まる水曜には来なかった。
「水曜日にもちといらっしゃいよ」と保子は云った。
「いやです。」と彼は答えた。
「なぜ?」
問われてみると、なぜだか彼は自分にもはっきり分らなかった。
「なぜ厭なの。」と保子はまた尋ねてきた。
周平は一寸考えてから答えた。
「いろんな人が来て、芸術だの思想だのというような議論が出るから厭なんです。真の芸術家は芸術を論ぜず、真の思想家は思想を論じないものです。」
「だって真面目な議論ではなくて、冗談半分の話だから、いいじゃないの。」
「なおいけません。人は真面目に何かを信じてる時、それを冗談半分に警句やなんかで片付けられるものではありません。下らない話で気を紛らせるものではありません。」
「そんなでは、うっかり口も利けないことになるのね。」
「だから私は一人で黙ってるのが好きなんです。」
そして彼は、縁側に腰掛けたり室の中に寝転んだりして、いつまでも黙っていた。保子から時々じっと眺められるのを感じても、やはり身を動かさなかった。