Classici giapponesi con furigana
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きょうふのきせつ
叢書名著の復興1 恐怖の季節
三好 十郎
Leggi 叢書名著の復興1 恐怖の季節 (きょうふのきせつ) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 257.544 caratteri · 508 schermate
薬箱こそ負うてはいないけれども、富山あたりの行商人のなりをして、脚絆草鞋がけ)
刑事 おお君は――。
巡査 あ、あなたは本署の、たしか泉さん。――それじゃ――?
刑事 昨日から、此方だ。私は勿論してあるが、君の方からも急報は出してあるだろうね、県へは?
巡査 いや、それがその、村内で斬られたりした事件があったりしまして、――
刑事 (顔の色を変えて)斬られた? 誰だ?
巡査 なに、収入役をやっとる地主のうちの細君ですがね、どうも米かなんかを出せと言われてはねつけたらしいで、そいで――。
刑事 よし! そんなことあよい。とにかく急報せんという法はない。
巡査 は、実は、そいで、いま行ってるとこでえす。
刑事 よし、早く行きたまえ。あ、それからねえ、私と一緒に東京方面の壮士をこの辺へ追い込んで来た本庁の真田という人がいてね、それがどうしたのか今朝から行方不明だ。ことによるとつかまっているかと思う。いや、まさか斬りはすまい。とにかく、それらしい者がいたら注意しといてくれんか。身なりはやっぱり私みたいに、こんな風だ。いいかね? おいおい(と右手への道へ駆け出そうとする巡査の肩を掴んで)そっちへ行く奴があるか! 寺にゃビッシリ奴らが詰めかけている。