Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Leggi 古句を観る (こくをみる) di 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 166.028 caratteri · 333 schermate

Aozora Bunko

句に現れるところが異るのは、固より怪しむに足らぬ。

この句は勿論七夕の夜の天の川である。「今宵の」の一語は「月今宵」などの「今宵」と同じく、明に年に一夜の今宵であることを示している。七夕の夜の縁側か何かに端居して西瓜を食う。空には天の川が白々とかかっている。滴る如き夜空の下に食う西瓜の雫は、昼間食うより遥に爽であるに相違ない。

年に一度の七夕の夜を描きながら、むしろ離れた趣を持出している。「今宵の」ということが、この場合離れたものを繋ぐ役に立っているような気もする。

露深し今一重つゝむ握り飯    蘆文

「旅行」という前書がある。朝立に臨んで握飯を腰に著けるのであろう。しとどに置いた露の中を分けて行くのに、濡れ透ることを恐れて、常よりも今一重余計に裹むという意味らしい。

露の深さ、草の深さに行きなずむというようなことは、句中にしばしば見る趣であるが、ただ裾をかかげたり、衣袂を濡したりする普通の叙写と違って、握飯を今一重裹むというのは、如何にも実感に富んでいる。昔の旅行の一断面は、この握飯によって十分に想像することが出来る。

又さけるいばら薔薇も後の月    荊口