Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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こせんのなぞ

古銭の謎

野村 胡堂

Leggi 古銭の謎 (こせんのなぞ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.885 caratteri · 26 schermate

Aozora Bunko

「フン、まだ左京路之助は降参しないぞ」

「よしよし、今の内存分に威張って置け。……どうしてわかったかというのか、行方不明になった春山氏の執事が、珍々亭へ、毎日極ってお茶の時間に行くのを知って、卓の上へ古銭をバラ撒いて一と芝居書いたんだ。主人を殺して八ヶ月も経って居るからモウそろそろ隠して置いた古銭を金にかえようと思って居た矢先だから、うまうま引っかかったろう」

「フーム」

左京路之助、バリバリと歯がみをしましたが、サッと飛退くと、

「サア、どいつもこいつも聞け、その死体の側の桶へ入ってるのは、百ポンド余りの火薬だ。こんな時の用意にと、八ヶ月前に入れて置いたのが役に立って、最後の切り札をおれに握らせる事になったぞ。寄るな寄るな、この葉巻を持って来たのもその為めだ、こいつを桶へ投げ込むと、この建物は粉片微塵だ、探偵も娘っ子も一蓮托生よ、サア」

火のついた葉巻をふり上げると、

「ワーッ」

四人の男女は、必死と逃げまどいましたが、元より狭い地下室、今更騒いだところで追っ付く道理はありません。

「エッ、くたばれ」

葉巻はサッと穴の中へ、しかも桶の真っ唯中へ。

「ワッ!」