Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.431 caratteri · 428 schermate

Aozora Bunko

「かくのとおりにござる」

莞爾として笑みをのせると、かちりと強く金打して見せましたものでしたから、たのもしげな右門のその誓約にようやくお小姓は愁眉を開いて、事の子細を打ち明けました。

「何を隠しましょう、わたくしは越前松平家のお小姓にて、石川杉弥と申す者にござりまするが、殿からお預かり中のけっして世に出してはならぬたいせつな一腰を、お目がねどおり何者にか盗みとられ、殿よりもきついおしかりをこうむりましたので、爾来六日ばかりというもの、かく面やつれのいたすほど心魂を砕いて詮議をいたしておりましたところ、はからずもきょう、あの寺の墓地で、新墓をあばいた者のあった由を承りましたから、もしやその下手人でもが死に胴だめしをしたのではなかろうかと存じ、なんぞの手がかりでもと、こっそり様子探りに出向いたところを、かくあなたさまに見つけられたのでござります」

さもあろうと思っておりましたから、右門は石川杉弥と名のったそのお小姓の告白をうちうなずきながら聞いていましたが、しかし問題は盗みとられたというその刀です。けっして世に出してはならぬといったその刀です。何者の作だろうとしばらくうち案じていましたが、まもなく推定がつきましたものですから、右門はずばりとほしをさしていいました。