Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(一)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 220.431 caratteri · 428 schermate
「こいつあおつだ。おしばやに出る虚無僧だって、こんないきな虚無僧なんてものはふたりとごわせんぜ。天蓋の下をのぞくと、だんなが業平、あっしが名古屋山左衛門ていう美男子だからね。ときに、この尺八ゃどこへどう差すんですかい」
竹しらべひとつ吹けないくせに、もういっぱしの虚無僧になったつもりで、ことごとく大喜びでしたが、右門はむろんむっつりと唖でした。隠してしまうには惜しいくらいな明眸皓歯のりりしい男まえを深々と天蓋におおって、間道を今度こそは板橋口へ一刻を争うように足を早めました。坂東太郎を暮れ六つに渡って、浦和へ宿をとったのが、もうとっぷりと春の夜もふけた五ツ過ぎ。――大宮を一本道に熊谷へ出て右に忍まで行くほうがずっと近いことを知っていましたが、右門はわざと反対に久喜から羽生へ回り道をいたしました。この回り道をした点が、やはりむっつり右門の少しばかりほかの連中とは違った偉いところで、今までもしばしば紹介いたしましたからめての戦法――事にのぞんでつねにかれの選ぶあのからめての戦法にもとづいたものでした。というのは、知恵伊豆といわれるほどの大人物がわざわざ自分を江戸から呼ぶくらいだから、必ずやこの犯罪は忍一藩だけのものであるまいとにらんだからで、とすれば、なにか江戸とも連絡がある犯行に相違あるまいから、あるなら