Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
「なんでえ、そうでしたかい。それならそうと早くいやいいのに、道理でね、さっきの使いめ、いま一本お差し紙をわしづかみにしていましたよ。ちくしょうめッ、にわかとあごに油が乗ってきやがった。あば敬の親方とさや当てするたア、まったく久しぶりだね。そうと事が決まりゃ気合いが違うんだ、気合いがな。ほんとうに、どうするか覚えてろッ。――おやッ。いけねえ。いけねえ」
急に日本晴れとなりながら、ばたばたと駆けだしていったかと見えたが、まもなく抜き足さし足でもどってくると、事重大とばかりに目を丸めながら、声を落としてささやきました。
「ね、いるんですよ。大将がうちの表にまごまごしておりますぜ」
「敬公か」
「ええ。ねこのように足音殺しながらやって来やがってね。表からそうっと、うちの様子をうかがっているんですよ。ね、ほら、あれがそうですよ。あのかきねのそばにいるのがそうですよ」
からだを泳がしてのぞいてみると、なるほど、それこそはまさしく同僚あばたの敬四郎とその配下ふたりです。まことに久方ぶりの対面というのほかはない。だが、いつまでたってもこの心がけよろしからざる同僚は、依然としてその了見が直らないと見えて、ぴったりかきねのそばへ身を寄せながらしきりとこちらの様子をうかがっていたので、それと知るや、名人はさっそうとして立ち上がりざま